降る雪に杉の青葉も埋もれて
しるしも見えず三輪の山もと
- 歌の意味
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降る雪に杉の青葉までも埋もれて、目印も見えない、三輪の山のふもとは。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 285
降り積もる雪に杉の青葉まで埋もれてしまい、目印の杉も見えなくなった三輪山のふもとを詠む歌である。古今和歌集の「わが庵は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門」を本歌とし、訪ねる人の目印であった杉が雪に隠れたとして、雪に閉ざされた山里の景を描いている。
本巻の第二百七十七首から第二百九十三首までは雪を詠む歌が中心で、その間の第二百八十一首から第二百八十三首には鷹狩の歌が置かれている。
初句「降る雪に」は降る雪によっての意で、雪が杉を埋める原因を示している。
二句「杉の青葉も」は杉の青い葉までもの意で、常緑の杉の青さが雪に覆われたことを示している。
三句「埋もれて」は埋もれての意である。
四句「しるしも見えず」は目印も見えないの意で、本歌で訪ねる人の目印とされた杉が見えなくなったことをいう。
結句「三輪の山もと」は大和の三輪山のふもとで、体言止めで結んでいる。本歌の「三輪の山もと」をそのまま用いている。
しるし:目印
みわのやま:大和国の三輪山。杉で知られる
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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いかにせむ末の松山波越さば 峰の初雪消えもこそすれ
- 次の歌
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岩代の結べる松に降る雪は 春も解けずやあらむとすらむ