- 歌の意味
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雪が降ったので、弥高山の梢には、まだ冬であるのに花が咲いたことだ。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 287
雪が降り積もった弥高山の梢を、冬のうちに咲いた花に見立てた歌である。古今和歌集以来の、雪を花に見立てる伝統的な表現によっている。
前歌の第二百八十六首が春になっても解けない雪を思ったのに続き、本歌は冬のうちに雪によって花を咲かせており、雪と春を結ぶ歌が並んでいる。
本巻の第二百七十七首から第二百九十三首までは雪を詠む歌が中心で、その間の第二百八十一首から第二百八十三首には鷹狩の歌が置かれている。
初句「雪降れば」は雪が降ったのでの意で、已然形に「ば」を付けた確定条件である。
二句「弥高山の」は山の名で、「いや高」に、ますます高い山の意を響かせている。
三句「梢には」は木の枝の先にはの意である。
四句「まだ冬ながら」はまだ冬でありながらの意で、季節と花との食い違いを示している。
結句「花咲きにけり」は花が咲いたことだの意で、梢に積もった雪を花に見立て、詠嘆の「けり」で結んでいる。
こずゑ:木の枝の先
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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岩代の結べる松に降る雪は 春も解けずやあらむとすらむ
- 次の歌
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衣手の冴えゆくままにしもと結ふ 葛城山に雪は降りつつ