衣手の冴えゆくままにしもと結ふ
葛城山に雪は降りつつ
- 歌の意味
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袖が冷えていくにつれて、葛城山には雪が降り続いている。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 288
袖が次第に冷え込んでいくにつれて、葛城山には雪が降り続いている、と詠む歌である。身に感じる寒さの深まりと山の雪の降り積もるさまとを重ねている。
古今和歌集の大歌所御歌「しもとゆふ葛城山に降る雪の間なく時なく思ほゆるかな」を踏まえる。また本巻の第二百七十八首の「衣手に」と同じく、袖に感じる寒さから山の雪を詠んでいる。
本巻の第二百七十七首から第二百九十三首までは雪を詠む歌が中心で、その間の第二百八十一首から第二百八十三首には鷹狩の歌が置かれている。
作者の「俊頼」は、源経信の子の源俊頼である。白河院の命により本集金葉和歌集を撰んだ。革新的な歌風で知られる。
初句「衣手の」は袖のの意で、肌に寒さを感じる場面を示している。本巻の第二百七十八首の初句「衣手に」と通じている。
二句「冴えゆくままに」は冷え込んでいくにつれての意である。
三句「しもと結ふ」は葛城にかかる枕詞である。
四句「葛城山に」は大和と河内の境にある山で、歌枕である。
結句「雪は降りつつ」は雪が降り続いているの意で、「つつ」が継続を表し、余情を残している。
しもとゆふ:「葛城」にかかる枕詞
かづらきやま:大和国と河内国の境にある山
- 作者
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源俊頼
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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雪降れば弥高山の梢には まだ冬ながら花咲きにけり
- 次の歌
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朝ごとの鏡の影に面なれて 雪見にとしも急がれぬかな