数ふるに残り少なき身にしあれば
せめても惜しき年の暮かな
- 歌の意味
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数えてみると残りの命も少ない身であるので、ひどく惜しく思われる年の暮であることだ。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 301
年齢を数えてみると残された年月の少ない身であるので、年の暮がいっそう惜しく思われる、と詠む歌である。年の暮を惜しむ心に、老いの身の残り少ない命への嘆きを重ねている。
前の二首が春との関わりで年を惜しんだのに対し、本歌は自らの老いから年を惜しんでいる。
本巻の第二百九十九首から第三百四首までは、年の暮を惜しむ歌が続き、冬の巻を結んでいる。
初句「数ふるに」は数えてみるとの意で、年齢や残りの年月を数えることを示している。
二句「残り少なき」は残りの少ないの意で、残された命の短さを示している。
三句「身にしあれば」は身であるのでの意で、強意の副助詞「し」を添えている。三句は六音の字余りである。
四句「せめても惜しき」はひどく惜しいの意で、「せめても」は程度のはなはだしいことを表している。
結句「年の暮かな」は年の暮であることだの意で、終助詞「かな」で詠嘆している。
かぞふ:数を数える
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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人知れず暮れゆく年を惜しむ間に 春いとふ名の立ちぬべきかな
- 次の歌
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いかにせむ暮れゆく年をしるべにて 身を尋ねつつ老いは来にけり