君が代は松の上葉に置く露の
積もりて四方の海となるまで
- 歌の意味
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君の御代は続いてほしい。松の梢の葉に置く露が積もり積もって、四方の海となるまで。
- 鑑賞
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巻第五 賀歌 311
松の上葉に置くわずかな露が積もり積もって四方の海となるまで、君の御代は続いてほしい、と詠む歌である。小さなものが積もって大きなものとなるまでの長い時を御代の久しさとする趣向は、古今和歌集の「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」に通じている。
初句「君が代は」で始まる歌は本巻に多く、本巻の第三百十三首、第三百二十三首、第三百二十四首、第三百二十五首、第三百二十七首も同じ初句である。
本巻の第三百十一首から第三百十四首までは、松や白波、花桜に寄せて君が代の久しさを祝う歌が続く。
作者の「俊頼」は、源経信の子の源俊頼である。白河院の命により本集金葉和歌集を撰んだ。革新的な歌風で知られる。
初句「君が代は」は君の御代はの意で、賀歌に多い初句である。
二句「松の上葉に」は松の梢の葉にの意で、千年の齢を保つとされる松を詠んでいる。
三句「置く露の」は葉に置く露のの意で、はかないものの代表である露を挙げている。
四句「積もりて四方の」は積もり積もって四方のの意である。
結句「海となるまで」は海となるまでの意で、わずかな露が大海となるほどの長い時を示している。古今和歌集の歌の「苔のむすまで」と同じく「まで」で結び、御代の続く限りを示している。
うはば:上の方の葉
よものうみ:四方の海。天下
- 作者
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源俊頼
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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おのづから我が身さへこそ祝はるれ 誰か千代にもあはまほしさに
- 次の歌
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君が代のほどをば知らで住吉の 松を久しと思ひけるかな