音高き鼓の山のうちはへて
楽しき御代となるぞうれしき
- 歌の意味
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音高く打つ鼓の名を持つ鼓の山のように、ずっと長く続いて、楽しい御代となるのがうれしいことだ。
- 鑑賞
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巻第五 賀歌 315
鼓の山という地名を「音高き」で導き、鼓を打つ意の「うち」から「うちはへて」へとつなげて、長く続く楽しい御代を喜ぶ歌である。鼓の音や楽しさを詠み込み、祝いの場のにぎわいを感じさせる。
本巻の第三百十五首から第三百十九首までは、鼓の山、朝日の里、をことの里、にまの里など、地名を詠み込んで治まる御代を祝う歌が続く。地名を詠み込んで御代を祝う形は、大嘗会の悠紀方、主基方の歌に多く見られるものである。
初句「音高き」は音の高いの意で、鼓の音を思わせて二句の「鼓」を導いている。
二句「鼓の山の」は鼓の名を持つ山で、三句の「うち」へと鼓の縁で連ねている。
三句「うちはへて」は長く続いての意で、「うち」に鼓を打つ意を掛け、二句の「鼓」と縁語をなしている。
四句「楽しき御代と」は楽しい御代との意である。
結句「なるぞうれしき」はなることがうれしいの意で、係助詞「ぞ」が連体形「うれしき」と係り結びをなす。
うちはふ:長く延び続く意に、鼓を「打つ」意を掛ける
つづみのやま:山の名。鼓の名を持つ
- 出典
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金葉和歌集
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池水の底さへ匂ふ花桜 見るとも飽かじ千代の春まで
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曇りなき豊の明かりにあふみなる 朝日の里は光さしそふ