いつとなく風吹く空に立つ塵の
数も知られぬ君が御代かな
- 歌の意味
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いつということもなく風の吹く空に舞い立つ塵のように、その数を知ることもできないほど長く続く君の御代であることだ。
- 鑑賞
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巻第五 賀歌 320
絶えず風の吹く空に舞い上がる無数の塵のように、年の数も知れないほど長く続く君の御代を祝う歌である。数えきれないものの代表として塵を挙げ、御代の年数の限りなさをたとえている。
本巻の第三百十三首の「数も知られず」と同じく、数えきれないものによって御代の久しさを示しており、前歌の第三百十九首とは結句「君が御代かな」が共通している。
本歌と次歌の第三百二十一首は、塵や花に寄せて君が御代の限りなさを祝う二首である。
作者の「京極関白家肥後」は、肥後守藤原定成の娘で、京極関白藤原師実の家に仕えた女房である。堀河百首の作者の一人である。
初句「いつとなく」はいつということもなく、絶えずの意である。
二句「風吹く空に」は風の吹く空にの意である。
三句「立つ塵の」は舞い上がる塵のの意で、数えきれないもののたとえである。
四句「数も知られぬ」は数を知ることもできないの意で、本巻の第三百十三首の結句「数も知られず」と対応している。
結句「君が御代かな」は君の御代であることだの意で、前歌の第三百十九首と同じ結句であり、本巻の第三百三十一首も同じ結句で結んでいる。
ちり:細かなほこり。数の多いもののたとえ
- 作者
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京極関白家肥後
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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苗代の水はいなゐにまかせたり 民安げなる君が御代かな
- 次の歌
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花もみな君が千歳をまつなれば いづれの春か色も変はらむ