長浜の真砂の数も何ならず
尽きせず見ゆる君が御代かな
- 歌の意味
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長浜の砂の数も物の数ではない。尽きることなく続いていくと見える君の御代であることだ。
- 鑑賞
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巻第五 賀歌 331
数えきれないものとされる長浜の砂の数も物の数ではないほど、君の御代は尽きることなく続くと見える、と詠む歌である。古今和歌集の伊勢の国の大嘗会の歌「君が代は限りもあらじ長浜の真砂の数はよみつくすとも」を踏まえ、長浜の真砂を引き合いに御代の限りなさを祝っている。
本巻の第三百二十五首は同じ古今和歌集の歌と初二句を同じくしており、本歌はその下の句の長浜の真砂を取っている。
本巻の第三百二十九首から第三百三十二首までは、雪と松を中心に、限りない御代を祝う歌が続く。
初句「長浜の」は古今和歌集の伊勢の国の歌に詠まれた長浜の意である。
二句「真砂の数も」は砂の数もの意で、数えきれないもののたとえである。本巻の第三百二十首の「立つ塵の数」と同じく、数えきれないものによって御代の久しさを示している。
三句「何ならず」は物の数ではないの意で、ここで句切れとなる三句切れの歌である。
四句「尽きせず見ゆる」は尽きることなく見えるの意である。
結句「君が御代かな」は本巻の第三百十九首、第三百二十首と同じ結句で、終助詞「かな」で詠嘆している。
ながはま:伊勢国の地名とされる
まさご:細かな砂
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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積もるべし雪積もるべし君が代は 松の花咲く千たび見るまで
- 次の歌
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万代のためしと見ゆる松の上に 雪さへ積もる年にもあるかな