かき絶えてほども経ぬるをささがにの
今は心にかからずもがな
- 歌の意味
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すっかり便りが絶えてから、もう長い時がたったのだから、蜘蛛の糸が掛かるように、今はもう心にあの人のことが掛からなければよいのに。
- 鑑賞
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巻第七 恋歌上 404
すっかり便りが途絶えてから長い時が過ぎたのだから、蜘蛛の糸が掛かるようにあの人のことが心に掛かることのないようにしたい、と詠む歌である。思い切ろうとしても思い切れない心を、蜘蛛の糸にたとえている。
伝本の中には、作者を皇后宮美濃とするものがある。
本巻の第三百五十一首の三句も「ささがにの」で、本巻の第三百八十六首も蜘蛛の糸に途絶えた仲を寄せている。
初句「かき絶えて」はすっかり絶えての意で、「かき」は意味を強める接頭語である。本巻の第三百七十二首の二句「などかき絶ゆる」と同じ語である。
二句「ほども経ぬるを」は時もたってしまったのにの意で、逆接の「を」を用いる。
三句「ささがにの」は蜘蛛のの意で、蜘蛛の糸が掛かることから結句の「かから」を導いている。本巻の第三百五十一首の三句と同じ句である。
四句「今は心に」は今はもう心にの意である。
結句「かからずもがな」は掛からなければよいのにの意で、願望の終助詞「もがな」を用いる。
かきたゆ:すっかり絶える
ささがに:蜘蛛
- 出典
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金葉和歌集
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命をしかけて契りし仲なれば 絶ゆるは死ぬる心地こそすれ
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見せばやな君しのび寝の草枕 玉ぬきかくる旅のけしきを