人知れず思ふ心をかなへなむ
神あらはれて見えぬとならば
- 歌の意味
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人知れず思っている心をかなえてほしい。神が姿を現してお見えになったというのならば。
- 鑑賞
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巻第八 恋歌下 467
神が姿を現して見えたというのならば、人知れず思い続けている心をかなえてほしい、と詠む歌である。霊験あらたかな神に、人に打ち明けられない恋の成就を祈る心を表している。
本巻の第四百七十九首、第五百八首にも、一夜めぐりの神や石神など、神に寄せて恋を詠む歌がある。
初句「人知れず」は、人に知られないでの意である。次歌の第四百六十八首の初句「人知れぬ」、本巻の第四百八十六首の初句「人知れず」と同じ語を用いている。
二句「思ふ心を」は、恋い慕っている心をの意である。
三句「かなへなむ」は、かなえてほしいの意で、他に対する願望の終助詞「なむ」を用いる。ここで句切れとなる三句切れの歌で、倒置により下の句の条件へと続く。
四句「神あらはれて」は、神が姿を現しての意である。
結句「見えぬとならば」は、お見えになったというのならばの意で、完了の「ぬ」に「とならば」が付いた仮定条件を表している。
かなふ:望みどおりにする
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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逢ふことはいつともなくてあはれ我が 知らぬ命に年を経るかな
- 次の歌
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人知れぬ思ひありその浦風に 波のよるこそ言はまほしけれ