- 歌の意味
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目の前で変わってしまう心であったのに、涙川の流れのように、末長く続くものかとも思っていたことよ。
- 鑑賞
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巻第八 恋歌下 471
目の前でたちまち変わってしまう心であったのに、涙川の流れのように末長く続くものかと思っていた、と詠む歌である。心変わりした相手を前に、末永い仲を信じていた自分の思い違いを嘆いている。
巻第七の第三百五十九首、第三百七十六首、第三百七十七首にも「涙川」が詠まれ、涙を川に見立てる表現が恋の部に繰り返されている。
初句「目の前に」は、見ている前での意である。
二句「変はる心を」は、変わってしまう心であるのにの意で、「を」は逆接の意を帯びている。
三句「涙川」は、涙が川のように流れるさまをいい、四句の「流れ」と縁語をなしている。
四句「流れてやとも」は、末長く続いていくだろうかともの意で、「流れて」には時が経って後までの意がある。
結句「思ひけるかな」は、思っていたことだの意で、詠嘆の「けり」の連体形に終助詞「かな」が付いている。
なみだがは:涙が川のように流れるさまをいう
ながる:時を経て続いていく
- 出典
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金葉和歌集
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契りおきし人もこずゑの木の間より 頼めぬ月の影ぞ漏り来る
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今日こそはいはせの森の下紅葉 色に出づれば散りもしぬらめ