逢ふことを問ふ石神のつれなさに
我が心のみ動きぬるかな
- 歌の意味
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逢えるかどうかを尋ねる石神がつれなく少しも動かないので、私の心だけが揺れ動いてしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第八 恋歌下 508
逢えるかどうかを石神に問うても、石神は少しも動かず、私の心ばかりが揺れ動いてしまった、と詠む歌である。石に問う占いの神に寄せて、動かぬ石と揺れる心を対比させ、相手のつれなさと自らの動揺を表している。
本巻の第四百六十七首、第四百七十九首と同じく、神に寄せて恋を詠む歌である。
作者の「待賢門院堀河」は、神祇伯源顕仲の娘で、鳥羽天皇の中宮待賢門院藤原璋子に仕えた女房である。小倉百人一首にも歌が採られている。
初句「逢ふことを」は、逢えるかどうかをの意である。
二句「問ふ石神の」は、占って尋ねる石神のの意で、石に吉凶を問う信仰を踏まえているとみられる。
三句「つれなさに」は、平然として動かないさまにの意で、相手のつれなさを重ねている。
四句「我が心のみ」は、私の心だけがの意で、副助詞「のみ」は限定を表す。
結句「動きぬるかな」は、動いてしまったことだの意で、完了の「ぬ」の連体形「ぬる」に詠嘆の終助詞「かな」が付き、三句の「つれなさ」と対をなしている。
いしがみ:石を神体とする神。石に問う占いの神とみられる
- 作者
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待賢門院堀河
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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花漆こやぬる人のなかりける あな腹黒の君が心や
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数ならぬ身をうぢ川のはしばしと 言はれながらも恋ひわたるかな