かくばかり恋の病は重けれど
目にかけさけて逢はぬ君かな
- 歌の意味
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これほど恋の病は重いけれども、秤の目にかけて量りでもしたように私を避けて、逢ってくれないあなたであることよ。
- 鑑賞
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巻第八 恋歌下 513
これほど恋の病は重いのに、あなたは秤にかけて重さを量りでもしたかのように私を避けて逢ってくれない、と詠む歌である。重し、目、かけを秤の縁語として連ね、病が重いほど避けられるという皮肉を表している。
作者の「花園左大臣家小大進」は、花園左大臣と呼ばれた源有仁の家に仕えた女房である。石清水八幡宮の別当光清の娘とされる。
初句「かくばかり」は、これほどまでにの意である。
二句「恋の病は」は、恋わずらいはの意である。
三句「重けれど」は、重いけれどもの意で、逆接の接続助詞「ど」を用いる。重さを量る秤を連想させる。
四句「目にかけさけて」は、秤の目にかけて避けての意で、「目」「かけ」は三句の「重し」とともに秤の縁語をなしている。「さく」は避ける意である。
結句「逢はぬ君かな」は、逢ってくれないあなたであることよの意で、詠嘆の終助詞「かな」で結んでいる。
め:秤の目盛り
さく:避ける、遠ざける
- 作者
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花園左大臣家小大進
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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心からつきなき恋をせざりせば 逢はでやみにはまどはざらまし
- 次の歌
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我が恋は賤のしけ糸筋弱み 絶え間は多くくるは少なし