我が恋は賤のしけ糸筋弱み
絶え間は多くくるは少なし
- 歌の意味
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私の恋は、身分の低い者が紡ぐ粗末な糸の筋が弱いように、絶え間ばかりが多く、糸を繰るのが少ないように、あの人が来ることは少ない。
- 鑑賞
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巻第八 恋歌下 514
自分の恋は、身分の低い者が紡ぐ粗末な糸のように筋が弱く、すぐ切れて絶え間ばかりが多く、あの人の来ることは少ない、と詠む歌である。繰ると来るを掛け、糸の縁語を連ねて、訪れの途絶えがちな恋を表している。
本巻の第四百七十五首の「引き繭」と同じく、糸に寄せて恋を詠む歌である。
初句「我が恋は」は、私の恋はの意である。
二句「賤のしけ糸」は、身分の低い者が紡ぐ粗末な糸の意である。
三句「筋弱み」は、糸の筋が弱いのでの意で、形容詞の語幹に「み」が付いて原因を表す形である。
四句「絶え間は多く」は、絶え間が多くの意で、糸が切れることと、訪れが途絶えることとを重ねている。
結句「くるは少なし」の「くる」は、糸を「繰る」意と、恋人が「来る」意とを掛けており、平仮名のままとした。
しづ:身分の低い者
しけいと:質の悪い粗末な糸
くる:糸を「繰る」意と、恋人が「来る」意を掛ける
- 出典
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金葉和歌集
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かくばかり恋の病は重けれど 目にかけさけて逢はぬ君かな
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あさましやこは何事のさまぞとよ 恋せよとても生まれざりけり