- 歌の意味
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年を経たので、私の頭の上に置く霜のような白髪を、これまでは草の上に置く霜とばかり思っていたことだ。
- 鑑賞
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巻第九 雑歌上 569
年を重ねて自分の頭に置いた霜のような白髪を、これまで草の上に置く霜と同じように、自分とは関わりのないものと思っていたことだ、と詠む歌である。白髪を霜にたとえ、他人事と思っていた老いが、いつの間にか自分の身に訪れていたことへの驚きと感慨を表している。
作者の「仲実」は、藤原能成の子で、越前守などを務めた藤原仲実である。堀河百首の作者の一人である。
初句「年ふれば」は、年を経たのでの意で、已然形に接続助詞「ば」が付いて確定条件を表している。
二句「我が頂に」は、私の頭の上にの意である。
三句「置く霜を」は、置く霜をの意で、白髪を霜にたとえている。
四句「草の上とも」は、草の上に置く霜とでもの意で、自分の頭の上と草の上とを対比している。
結句「思ひけるかな」は、思っていたことだの意で、過去の「けり」の連体形に詠嘆の終助詞「かな」が付き、老いに気づいた感慨を込めて結んでいる。
いただき:頭の上
- 作者
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藤原仲実
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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ひぐらしの声ばかりする柴の戸は 入日のさすにまかせてぞ見る
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うらやまし雲の梯立ち返り 再び昇る道を知らばや