眺むれば更けゆくままに雲晴れて
空ものどかに澄める月かな
- 歌の意味
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眺めていると、夜が更けてゆくにつれて雲が晴れ、空ものどかに澄んでいる月であることだ。
- 鑑賞
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巻第十一 異本歌 677
もの思いにふけりながら眺めていると、夜が更けるにつれて雲が晴れ、空ものどかになって、月が澄みわたっている、と詠む歌である。時の移りとともに晴れてゆく空と、静かに澄む月の姿をとらえている。
本歌は、本集の伝本のうち異本にのみ見える歌で、異本の配列では、本集の巻第三の第二百一首の次に置かれている。また巻第三の第百九十九首は、三句「雲晴れて」と結句「澄める月かな」を本歌と同じくしている。
初句「眺むれば」は、眺めているとの意で、已然形に接続助詞「ば」が付いている。
二句「更けゆくままに」は、夜が更けてゆくにつれての意である。
三句「雲晴れて」は、雲が晴れての意である。巻第三の第百九十九首の三句と同じである。
四句「空ものどかに」は、空ものどかにの意で、雲の晴れた空の静けさをいう。
結句「澄める月かな」は、澄んでいる月であることだの意で、存続の「り」の連体形に終助詞「かな」が付き、体言を受けて詠嘆している。巻第三の第百九十九首の結句と同じである。
ながむ:もの思いにふけりながら見つめる
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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月影のすみわたるかな天の原 雲吹き払ふ夜半の嵐に
- 次の歌
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今よりは心許さじ月影の 行方も知らず人誘ひけり