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ちはやぶる神引きかけて誓ひてし
こともゆゆしくあらがふなゆめ

歌の意味
神を引き合いに出して誓ったことは、恐れ多いことなのだから、決してそれに背いてはならない。
鑑賞
巻第十一 恋歌三 781

詞書「宵に女に逢ひて、必ず後に逢はむと誓言を立てさせて、朝につかはしける」
 神にかけて誓ったことは恐れ多いのだから、決して背くな、と詠んだ歌である。また必ず逢おうと神に誓わせた女に、その誓いの重さを念押しし、心変わりを戒めている。
 詞書によれば、宵に女と逢い、必ずまた逢おうと誓いの言葉を立てさせて、翌朝に送った歌である。
 作者の藤原滋幹は、大納言藤原国経の子で、左近少将などを務めた。

 初句「ちはやぶる」は、「神」を導く枕詞である。
 二句「神引きかけて」は、神を引き合いに出して、の意である。
 三句「誓ひてし」は、誓った、の意である。
 四句「こともゆゆしく」は、ことも恐れ多いので、の意で、神への誓いを破ればたたりがあることをいう。
 結句「あらがふなゆめ」は、決して背いてはならない、の意で、「な」は禁止を表し、「ゆめ」は禁止を強める。

あらがふ:逆らう、言い争って否定する
ちかごと:誓いの言葉
作者
藤原滋幹
出典
後撰和歌集
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忘れなんと思ふ心のやすからば つれなき人を恨みましやは
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