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朝ごとに露は置けども人恋ふる
わが言の葉は色も変はらず

歌の意味
毎朝、木々の葉には露が置いて色を変えていくけれども、人を恋い慕う私の言葉の葉は、少しも色が変わらない。
鑑賞
巻第十四 恋歌六 1044

詞書「人につかはしける」
 毎朝露は置くけれども、人を恋う私の言葉は色も変わらない、と詠んだ歌である。露が置くたびに木の葉が色づいていくのとは違い、自分の言葉に込めた思いはいつまでも変わらないと誓っている。
 詞書によれば、人に送った歌である。本巻の第千四十八首も「言の葉」を詠み、そこでは約束を破った男への言葉が詠まれている。
 作者の戒仙法師は、後撰集の時代の僧で、詳しい伝は未詳である。

 初句「朝ごとに」は、毎朝、の意である。
 二句「露は置けども」は、露は置くけれども、の意で、露が置くことで木の葉が色づくことを踏まえている。「ども」は逆接の接続助詞である。
 三句「人恋ふる」は、人を恋い慕う、の意である。
 四句「わが言の葉は」は、私の言葉は、の意で、「言の葉」の「葉」に木の葉を重ね、二句の「露」の縁語としている。
 結句「色も変はらず」は、色も変わらない、の意で、心変わりのないことを、露に色づかない葉にたとえている。

ことのは:言葉。木の葉を重ねる
作者
戒仙
出典
後撰和歌集
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