臥すからにまづぞわびしき郭公
鳴きも果てぬに明くる夜なれば
- 歌の意味
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横になるやいなや、まずつらく思われる。ほととぎすが鳴き終わりもしないうちに明けてしまう夜なので。
- 鑑賞
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巻第四 夏歌 181
詞書「題しらず」
床に就くとすぐに、まずつらい思いがすると詠んだ歌である。ほととぎすが鳴き終わらないうちに明けてしまう夏の夜の短さを嘆いている。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「臥すからに」の「からに」は、〜するとすぐに、の意で、横になるやいなや、の意である。
二句「まづぞわびしき」は、まずつらく思われる、の意で、「ぞ」は係助詞、連体形「わびしき」と係り結びをなす。
三句「郭公」は、夜に鳴く鳥として置かれ、ここで句切れとなる。
四句「鳴きも果てぬに」は、鳴き終わりもしないうちに、の意である。
結句「明くる夜なれば」は、明けてしまう夜なので、の意で、二句の「わびしき」の理由を示し、倒置になっている。本巻の第百六十九首の「明けぞしにける」と同じく、夏の夜の短さを嘆いている。
わびし:つらい、やりきれない
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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常夏に鳴きても経なん郭公 しげきみ山になに帰るらむ
- 次の歌
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五月雨にながめくらせる月なれば さやにも見えず雲隠れつつ