- 歌の意味
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女郎花が花の盛りであるのに、秋風が吹く夕暮れのこの寂しさを、誰に語ればよいのだろう。
- 鑑賞
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巻第六 秋歌中 341
詞書「題しらず」
女郎花の花の盛りに、秋風が吹く夕暮れの寂しさを、誰に語ればよいのだろうと詠んだ歌である。美しい花の盛りと、身にしみる秋風の夕暮れとを取り合わせ、心を分かち合う相手のいない寂しさを表している。
本巻の第三百三十九首から第三百四十一首までは、よみ人しらずの女郎花の歌が三首並んでいる。本歌はその三首目である。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあるが、ここでは「よみ人しらず」として扱う。
初句「女郎花」は、女郎花の、の意である。
二句「花の盛りに」は、花の盛りに、の意で、本巻の第三百四十七首も「匂ふ盛り」と女郎花の盛りを詠んでいる。
三句「秋風の」は、秋風が、の意である。
四句「吹く夕暮れを」は、吹く夕暮れを、の意で、秋の寂しさの最も深まる時を示している。
結句「誰に語らん」の「ん」は推量の助動詞「む」で、誰に語ればよいのだろう、の意である。
さかり:花が最も美しく咲いている時期
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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女郎花昼見てましを秋の夜の 月の光は雲隠れつつ
- 次の歌
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白妙の衣かたしき女郎花 咲ける野辺にぞ今宵寝にける