- 歌の意味
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菊の花は九月ごとに咲き続けてきたので、その長く変わらない心を、秋は知っているだろうか。
- 鑑賞
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巻第七 秋歌下 397
詞書「題しらず」
菊の花は毎年九月になると咲き続けてきたので、その長く変わらない心を秋は知っているだろうかと詠んだ歌である。毎年変わらずに咲く菊に、長く変わらない誠の心を見ている。
本巻の第三百九十七首から第四百首までは、菊の花を詠む歌が続いている。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあるが、ここでは「よみ人しらず」として扱う。
初句「菊の花」は、菊の花は、の意である。本巻の第三百九十九首も三句に「菊の花」を置いている。
二句「長月ごとに」は、九月が来るたびに、の意である。「長月」の「長」は、四句の「久しき」と響き合っている。次歌も同じ「長月ごとに」を二句に置いている。
三句「咲き来れば」は、咲き続けてきたので、の意である。
四句「久しき心」は、長く変わらない心、の意である。
結句「秋や知るらむ」の「や」は疑問の係助詞で、連体形「らむ」と係り結びをなし、秋は知っているだろうか、の意である。
ながつき:陰暦九月
ひさし:長い間変わらない
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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菊の上に置きゐるべくもあらなくに 千歳の身をも露になすかな
- 次の歌
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名にし負へば長月ごとに君がため 垣根の菊はにほへとぞ思ふ