いつしかも筑摩の祭り早せなん
つれなき人の鍋の数見む
- 歌の意味
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早く筑摩の祭りをしてほしいものだ。つれないあの人がかぶる鍋の数を見よう。
- 鑑賞
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巻第十九 雑恋 1219
詞書「題しらず」
早く筑摩の祭りをしてほしい、つれない人がかぶる鍋の数を見ようと詠む歌である。近江国の筑摩神社の祭りでは、女が契った男の数だけ鍋をかぶって参ったという風習があり、自分にはつれない女が、ほかにどれほどの男と通じているのかを見届けてやろうと、皮肉をこめて詠んでいる。
初句「いつしかも」は、早く、の意で、祭りの日を待ちかねる心を表している。
二句「筑摩の祭り」は、近江国の筑摩神社の祭り、の意で、女が鍋をかぶって参る祭りとして知られる。
三句「早せなん」は、早くしてほしい、の意で、「なん」は他に対する願望を表す終助詞である。ここで句切れとなる三句切れの歌である。
四句「つれなき人の」は、冷淡な人の、の意で、自分には心を許さない女をいう。本巻の第千二百十一首の四句「つれなき人を」と、同じ語を共有している。
結句「鍋の数見む」は、鍋の数を見よう、の意で、「む」は意志の助動詞である。女がかぶる鍋の数に、契った男の数を重ねている。
つくまのまつり:筑摩祭。近江国筑摩神社の祭りで、女が契った男の数だけ鍋をかぶって参ったという
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
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白雲のかかるそら言する人を 山の麓に寄せてけるかな
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人知れぬ人待ち顔に見ゆめるは 誰が頼めたる今宵なるらん