吹く風は色も見えねど冬来れば
ひとりぬる夜の身にぞしみける
- 歌の意味
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吹く風は色も見えないけれど、冬が来ると、ひとりで寝る夜の身には深くしみとおることだ。
- 鑑賞
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巻第八 冬歌 449
詞書「題しらず」
吹く風には色も見えないが、冬が来ると、ひとりで寝る夜の身には深くしみとおると詠んだ歌である。目に見えない風の冷たさに、ひとり寝のさびしさが身にしみる思いを重ねている。
本巻の第四百四十六首や第四百四十七首に続いて、冬のひとり寝のわびしさを詠んでいる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあるが、ここでは「よみ人しらず」として扱う。
初句「吹く風は」は、吹く風は、の意である。
二句「色も見えねど」は、色も見えないけれど、の意で、「ど」は逆接の接続助詞である。
三句「冬来れば」は、冬が来ると、の意で、本巻の第四百四十六首の初句と同じ句である。
四句「ひとりぬる夜の」は、ひとりで寝る夜の、の意で、第四百四十七首の初句「ひとりぬる」と同じ語を用いている。
結句「身にぞしみける」の「しみ」は、身にしみとおる意で、二句の「色」の縁語として色が「染む」意を響かせている。係助詞「ぞ」と連体形「ける」が係り結びをなしている。
しむ:身にしみとおる意で、「色」の縁語として色が「染む」意を響かせる
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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あき果てて時雨ふりぬる我なれば 散る言の葉をなにか恨みむ
- 次の歌
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あき果ててわが身時雨にふりぬれば 言の葉さへにうつろひにけり