かきくらし霰降りしけ白玉を
敷ける庭とも人の見るべく
- 歌の意味
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空を暗くして、霰よ、しきりに降り敷け。白玉を敷きつめた庭だと、人が見るように。
- 鑑賞
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巻第八 冬歌 464
詞書「題しらず」
空を暗くして霰よしきりに降り敷け、白玉を敷きつめた庭だと人が見るように、と詠んだ歌である。霰を白玉に見立て、庭一面に敷かれた美しさを願う心を表している。
本巻ではこの歌から霰や雪が詠まれはじめ、時雨と紅葉の初冬から、霰や雪の冬の盛りへと移っていく。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「かきくらし」は、空を一面に暗くして、の意である。
二句「霰降りしけ」は、霰よ、しきりに降り敷け、の意の命令形で、ここで句切れとなる。
三句「白玉を」は、白い玉、真珠を、の意で、霰を白玉に見立てている。
四句「敷ける庭とも」は、敷きつめた庭だとも、の意で、二句の「しけ」と響き合っている。
結句「人の見るべく」は、人が見るように、の意で、二句の命令の目的を示している。初句から結句までが倒置の関係にある。
かきくらす:空を一面に暗くする
しらたま:白い玉、真珠
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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人知れず君につけてしわが袖の 今朝しもとけず凍るなるべし
- 次の歌
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神無月しぐるる時ぞみ吉野の 山のみ雪も降り始めける