降り初めて友待つ雪はむばたまの
わが黒髪の変はるなりけり
- 歌の意味
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降り始めて、次に降る雪を友として待つように消え残っている雪は、実は私の黒髪が白く変わったものであったのだ。
- 鑑賞
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巻第八 冬歌 471
詞書「雪のあした、老いを嘆きて」
降り始めて、次の雪を友として待つように消え残っている雪は、実は私の黒髪が白く変わったものであったと詠んだ歌である。白髪を消え残る雪に見立てて、老いを嘆いている。
詞書によれば、雪の降った朝に老いを嘆いて詠んだ歌である。このあと藤原兼輔の返歌、貫之の再度の歌、兼輔の返歌と続き、第四百七十四首までの四首が雪と白髪をめぐる贈答の一連となっている。本巻の第四百六十七首も雪に白髪を重ねている。
作者の「つらゆき」は紀貫之である。古今和歌集の撰者の一人で、土佐守などを務めた。『土佐日記』の作者としても知られ、三十六歌仙の一人である。
初句「降り初めて」は、降り始めて、の意である。
二句「友待つ雪は」は、次に降る雪を友として待つように消え残っている雪は、の意である。
三句「むばたまの」は、「黒」「夜」などにかかる枕詞で、ここでは「黒髪」にかかっている。
四句「わが黒髪の」は、私の黒髪が、の意である。本巻の第四百六十七首と次歌も初句に「黒髪」を置いている。
結句「変はるなりけり」の「なりけり」は気づきを表し、変わったものであったのだ、の意である。
ともまつゆき:次に降る雪を友として待つかのように消え残っている雪
むばたまの:「黒」「夜」などにかかる枕詞
- 作者
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紀貫之
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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白山に雪降りぬれば跡絶えて 今はこしぢに人も通はず
- 次の歌
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黒髪の色ふりかふる白雪の 待ち出づる友はうとくぞありける