年暮れて春あけがたになりぬれば
花のためしにまがふ白雪
- 歌の意味
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年が暮れて、春が明けようとする頃になったので、花の例にまがうほどに降る白雪であることよ。
- 鑑賞
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巻第八 冬歌 500
詞書「題しらず」
年が暮れて春が明けようとする頃になったので、白雪が花とまがうほどに降っている、と詠んだ歌である。年の暮れ、春を目前にして降る雪を、待ちわびる花に重ねている。
本巻の第四百九十七首と同じく、春の近い時期の雪を花に見立てている。年の暮れを詠む歌が続く巻末近くに置かれている。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「年暮れて」は、年が暮れて、の意である。
二句「春あけがたに」の「あけがた」は、年が明けて春になろうとする頃、の意で、夜明けの意の「明け方」の語を春に用いている。
三句「なりぬれば」は、なったので、の意である。
四句「花のためしに」の「ためし」は例、の意で、花の例として、の意である。
結句「まがふ白雪」は、見まがう白雪、の意で、体言止めで一首を結んでいる。
ためし:例、先例
まがふ:入り混じって見分けがつかなくなる、見まちがえる
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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年深く降り積む雪を見る時ぞ 越の白嶺に住む心地する
- 次の歌
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春近く降る白雪は小倉山 峰にぞ花の盛りなりける