尽きもせず憂きことの葉の多かるを
早く嵐の風も吹かなむ
- 歌の意味
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尽きることもなく、つらい言葉が多いのだから、木の葉を散らす嵐の風よ、早く吹いて払ってほしい。
- 鑑賞
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巻第十七 雑歌三 1211
詞書「題しらず」
尽きることなくつらい言葉が多いので、早く嵐の風が吹いてほしい、と詠んだ歌である。人のつらい言葉を「言の葉」の葉に見立て、それを吹き払う嵐の風を待ち望んでいる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあるが、ここでは「よみ人しらず」として扱う。
初句「尽きもせず」は、尽きることもなく、の意である。
二句「憂きことの葉の」は、つらい言葉が、の意で、「言の葉」の「葉」は木の葉に見立てている。
三句「多かるを」は、多いのだから、の意である。
四句「早く嵐の」は、早く嵐の、の意で、「葉」と「嵐」は縁語である。本巻の第千二百四十六首も、人の心を「嵐」に見立てている。
結句「風も吹かなむ」は、風が吹いてほしい、の意で、「なむ」は他にあつらえ望む終助詞である。
ことのは:言葉、木の葉に見立てる
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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なみかずにあらぬ身なれば住吉の 岸にも寄らずなりやはてなん
- 次の歌
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島隠れ荒磯に通ふ葦鶴の ふみおく跡は波も消たなん