青柳の花田の糸をより合はせて
絶えずも鳴くか鶯の声
- 歌の意味
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青柳の縹色の糸を縒り合わせるように、絶えることなく鳴いていることか、鶯の声は。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 34
詞書「題しらず」
青柳の枝を縹色の糸に見立て、その糸を縒り合わせて途切れなく続けるように、鶯が絶え間なく鳴き続けると詠む。柳と鶯という春の景物を、糸の縁で一つにつないでいる。
作者の「凡河内躬恒」は古今和歌集の撰者の一人で、紀貫之と並び称された。三十六歌仙の一人に数えられる。
初句「青柳の」は、前歌に続く青柳の歌である。
二句「花田の糸を」は、薄い藍色である縹色の糸の意で、芽吹いた柳の枝の色をいう。
三句「より合はせて」は、糸を縒り合わせる意で、字余りとなる。本巻の第三十二首、第三十三首の「よる」を受ける。
四句「絶えずも鳴くか」は、「絶えず」が糸の縁語で、「か」は詠嘆を表す。
結句「鶯の声」は体言止めで、本巻の第五首、第六首と同じ結句である。
はなだ:薄い藍色。縹色
よりあはす:糸などをよじって一本にする
- 作者
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凡河内躬恒
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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近くてぞ色もまされる青柳の 糸はよりてぞ見るべかりける
- 次の歌
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花見には群れて行けども青柳の 糸のもとにはくる人もなし