- 歌の意味
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宮中には千年を祝う事は多いけれども、今日の君はやはり格別に珍しく、すばらしいことだ。
- 鑑賞
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巻第十八 雑賀 1171
詞書「天暦の御時、内裏にて為平の親王袴着侍りけるに」
宮中には千年を祝う事は多いけれども、今日の君はやはり格別にすばらしいと詠む歌である。詞書から、村上天皇の天暦の御代に、内裏で為平親王の袴着が行われた折の歌とわかる。千年の齢を祝う行事の多い宮中にあっても、幼い親王の今日の晴れ姿はひときわ珍しく、すばらしいとたたえている。本巻の第千百六十五首の冷泉院の親王の袴着に続き、親王の袴着を祝う歌である。為平親王は村上天皇の皇子である。
作者の「参議好古」は小野好古である。小野篁の孫で、天慶の乱では藤原純友の追討にあたり、参議に至った。
初句「百敷に」は、宮中に、の意で、「百敷」は宮中をいう語である。
二句「千歳の事は」は、千年を祝う事は、の意で、宮中で行われる長寿や繁栄の祝いをいう。
三句「多かれど」は、多いけれども、の意で、「ど」は逆接の接続助詞である。
四句「今日の君はた」は、今日の君はやはり、の意で、「はた」は、また、やはり、の意を表す。袴着をした為平親王を指す。
結句「珍しきかな」は、すばらしいことだ、の意で、「珍し」は目新しく賞美すべき意、「かな」は詠嘆を表す。
ももしき:百敷。宮中
はかまぎ:袴着。幼児が初めて袴を着ける祝いの儀式
- 作者
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小野好古
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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濃紫たなびく事をしるべにて 位の山の峰を尋ねん
- 次の歌
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心ざし深きみぎはに刈るこもは 千歳の五月いつか忘れん