動きなく千代をぞ祈る石屋山
とる榊葉の色変へずして
- 歌の意味
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揺るぎなく、千代の御代を祈ることだ。石屋山で手に取る榊の葉が、色を変えないように。
- 鑑賞
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巻第二十 神祇歌 1282
詞書「治暦四年後三条院の御時、主基方神楽歌、石屋山を詠める」
治暦四年(1068)、後三条天皇の大嘗会で、主基方の神楽歌として石屋山を詠んだ歌である。揺るぎなく千代を祈る、石屋山に取る榊葉の色を変えないで、と詠む。岩の動かないことに御代の揺るぎなさを、榊の常緑に御代の変わらなさを重ね、天皇の千代の治世を祈っている。
作者の「藤原経衡」は平安時代中期の歌人で、和歌六人党の一人に数えられる。
前歌の第千二百八十一首に続く主基方の歌で、ともに榊葉に御代の永続を託している。
初句「動きなく」は、揺るぎなく、の意で、三句の「石屋」の岩に縁がある。
二句「千代をぞ祈る」の「ぞ」は強意の係助詞で、連体形の「祈る」で結ぶ。ここで句切れとなる。
三句「石屋山」は主基方の国の地名で、岩屋の名が初句の「動きなく」と響き合う。
四句「とる榊葉の」は神楽で手に取る榊の葉で、前歌の第千二百八十一首の三句「榊葉を」と同じく榊葉を詠む。
結句「色変へずして」は、常緑の色を変えないで、の意で、御代の変わらない栄えを重ねている。
かぐらうた:神楽で歌われる歌
- 作者
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藤原経衡
- 出典
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千載和歌集
- 前の歌
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常磐なる神南備山の榊葉を さしてぞ祈る万代のため
- 次の歌
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いにしへの神の御代より諸神の 祈る祝ひは君が代のため