袖に映る月の光は秋ごとに
今宵変はらぬ影と見えつつ
- 歌の意味
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袖に映る月の光は、秋が来るたびに、今夜と変わらない光と見えることだ。
- 鑑賞
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巻第六 秋歌中 319
詞書は前の歌に続き「秋歌とてよめる」
袖に映る月の光は、秋が来るたびに、今夜と変わらない光に見えると詠んだ歌である。毎年の秋の月が同じように袖を照らすことに、変わらぬ月の美しさを見ている。
本巻の第三百十八首から第三百二十首までは、詞書「秋歌とてよめる」のもとに、秋の夜の月を詠むよみ人しらずの歌が三首並んでいる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「袖に映る」は、袖に映る、の意で、字余りである。前歌の結句「身にうつりけれ」を受けている。
二句「月の光は」は、月の光は、の意である。
三句「秋ごとに」は、秋が来るたびに、の意である。
四句「今宵変はらぬ」は、今夜と変わらない、の意である。本巻の第三百二十二首も「色も変はらず」と、変わらない月を詠んでいる。
結句「影と見えつつ」の「つつ」は反復を表し、光と見えることだ、の意である。
かげ:光、月の光
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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秋の夜の月の影こそ木の間より 落ち葉衣と身にうつりけれ
- 次の歌
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秋の夜の月に重なる雲晴れて 光さやかに見るよしもがな