- 歌の意味
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月の光はいつもと同じ光の秋の夜なのに、とりわけ格別に見えるのは、見る人の心によるのであった。
- 鑑賞
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巻第六 秋歌中 326
詞書は前の歌に続き「八月十五夜」
月の光はいつもと同じであるのに、今夜をとりわけ格別に見せているのは、見る人の心であったと詠んだ歌である。前歌が今夜の月の見事さを称えたのを受け、その見事さは見る心にあると理を説いている。
本巻の第三百二十五首、第三百二十六首は、詞書「八月十五夜」のもとに中秋の名月を詠む歌として並んでいる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「月影は」は、月の光は、の意である。
二句「同じ光の」は、いつもと同じ光の、の意である。
三句「秋の夜を」の「を」は逆接の接続助詞で、秋の夜なのに、の意である。
四句「わきて見ゆるは」は、とりわけ格別に見えるのは、の意で、前歌の四句「わきて今宵の」と同じ語を用いている。
結句「心なりけり」は、心によるのであった、の意で、「けり」は気づきの詠嘆を表す。
つきかげ:月の光
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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いつとても月見ぬ秋はなきものを わきて今宵のめづらしきかな
- 次の歌
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空遠み秋やよくらん久方の 月の桂の色も変はらぬ