秋の野にいかなる露の置きつめば
千々の草葉の色変はるらん
- 歌の意味
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秋の野に、どのような露が置き続けたので、さまざまな草の葉の色が変わるのだろうか。
- 鑑賞
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巻第七 秋歌下 370
詞書「題しらず」
秋の野に、どのような露が置き続けたので、さまざまな草の葉の色がそれぞれに変わるのだろうかと詠んだ歌である。ひとつの露から千差万別の色が生まれる不思議をいぶかっている。
前歌が色のない露が染めるはずはないといぶかったのを受け、本歌はどのような露が置けば草葉の色が変わるのかと問いかけている。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「秋の野に」は、秋の野に、の意で、前歌の初句「秋の野の」と呼応している。
二句「いかなる露の」は、どのような露が、の意である。
三句「置きつめば」は、置き続けたので、の意で、露が絶えず置き重なることを表している。
四句「千々の草葉の」は、さまざまな草の葉の、の意である。
結句「色変はるらん」の「らん」は原因を推量する助動詞で、色が変わるのだろうか、の意である。次歌の結句「色変はる草」と同じ「色変はる」の語を用いている。
ちぢ:数が多いこと、さまざま
おきつむ:露が置き続ける、置き重なる
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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秋の野の錦のごとも見ゆるかな 色なき露は染めじと思ふに
- 次の歌
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いづれをかわきてしのばん秋の野に うつろはんとて色変はる草