秋の夜に雨と聞こえて降りつるは
風に乱るる紅葉なりけり
- 歌の意味
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秋の夜に、雨の音と聞こえて降っていたのは、風に乱れ散る紅葉であったよ。
- 鑑賞
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巻第七 秋歌下 407
詞書「題しらず」
秋の夜に雨が降っていると聞こえていたのは、実は風に乱れ散る紅葉の音であったと詠んだ歌である。夜には見えない紅葉の散るさまを、雨音に聞き違える趣向でとらえている。
前歌の風に散る紅葉を受け、本歌は夜に耳で聞く紅葉の散るさまを詠んでいる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「秋の夜に」は、秋の夜に、の意である。
二句「雨と聞こえて」は、雨の音と聞こえて、の意である。
三句「降りつるは」は、降っていたのは、の意で、「つる」は完了の助動詞「つ」の連体形である。
四句「風に乱るる」は、風に乱れる、の意で、本巻の第四百二首の四句と同じ言葉である。
結句「紅葉なりけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、紅葉であったよ、の意である。
みだる:乱れる、乱れ散る
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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山風の吹きのまにまに紅葉葉は このもかのもに散りぬべらなり
- 次の歌
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立ち寄りて見るべき人のあればこそ 秋の林に錦敷くらめ