あしひきの山の紅葉は散りにけり
嵐の先に見てましものを
- 歌の意味
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山の紅葉は散ってしまった。嵐が吹く前に見ておけばよかったのに。
- 鑑賞
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巻第七 秋歌下 411
詞書「題しらず」
山の紅葉は散ってしまった、嵐が吹く前に見ておけばよかったのにと詠んだ歌である。見ないうちに嵐に散らされた紅葉を惜しみ、見に行かなかったことを悔やんでいる。
前の歌までが散り敷く紅葉を錦に見立てたのに対し、本歌は散ってしまった紅葉への悔いを詠んでいる。次歌も「悔しき」と、紅葉への心残りを詠んでいる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「あしひきの」は、「山」にかかる枕詞である。
二句「山の紅葉は」は、山の紅葉は、の意である。
三句「散りにけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、散ってしまったことだ、の意である。ここで句切れとなる。
四句「嵐の先に」は、嵐が吹く前に、の意である。
結句「見てましものを」の「まし」は反実仮想の助動詞、「ものを」は逆接の詠嘆で、見ておけばよかったのに、の意である。
あらし:山から激しく吹きおろす風
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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秋風に散る紅葉葉は女郎花 宿におりしく錦なりけり
- 次の歌
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紅葉葉の降りしく秋の山辺こそ たちて悔しき錦なりけれ