今のみと頼むなれども白雲の
絶え間はいつかあらんとすらん
- 歌の意味
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今こそはと頼みにしているけれども、白雲の切れ間は、いったいいつあるというのだろうか。
- 鑑賞
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巻第九 恋歌一 536
詞書「又、男」
今こそはと頼みにしているが、白雲の切れ間はいったいいつあるのだろうか、と詠んだ歌である。前歌で女が今こそ逢えると言ったのに対し、その言葉を信じきれずに疑いを返している。
詞書によれば、前歌の女の返歌に、男が再び送った歌である。本巻の第五百三十四首から続く雲を詠みこんだ贈答の三首目にあたる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあるが、ここでは「よみ人しらず」として扱う。
初句「今のみと」は、今こそはと、の意で、前歌の四句「今こそ」を受けている。
二句「頼むなれども」は、頼みにしているけれども、の意である。
三句「白雲の」は、白い雲の、の意である。
四句「絶え間はいつか」は、切れ間はいつ、の意で、前歌の結句「絶え間」を受けている。「か」は疑問の係助詞である。
結句「あらんとすらん」は、あろうとするのだろうか、の意で、四句の「か」を受けて連体形「らん」で結ぶ係り結びとなっている。
たえま:途切れている間、切れ間
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
- 前の歌
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よそながら止まんともせず逢ふことは 今こそ雲の絶え間なるらめ
- 次の歌
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小止みせず雨さへ降れば沢水の まさるらんとも思ほゆるかな