- 歌の意味
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高砂の峰に白雲がかかるが、そのように、こんなにも移ろいやすい人の心を、頼みにしていたことだ。
- 鑑賞
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巻第十 恋歌二 652
詞書「題しらず」
高砂の峰にかかる白雲のように、こんなにも移ろいやすい人の心を頼みにしていた、と詠んだ歌である。かかってはすぐに消える白雲に、相手の心変わりを重ねて嘆いている。
本巻の第六百十三首の藤原敦忠の歌も四句と結句が同じで、ともに頼みにした人の心が移ろったことを嘆いている。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。原文の作者表記は「よみ人も」とあり、「よみ人しらず」の意と解する。
初句「高砂の」は、播磨の国の歌枕である高砂の、の意である。
二句「峰の白雲」は、峰にかかる白雲で、初句から二句までが三句の「かかり」を導く序詞となっている。
三句「かかりける」は、白雲が峰に「かかる」意と、このようであった意の「かかり」を掛けた掛詞である。本巻の第六百十三首の初句と同じ語である。
四句「人の心を」は、あの人の心を、の意で、本巻の第六百十三首の二句と同じ句である。
結句「頼みけるかな」は、頼みにしていたことだ、の意で、本巻の第六百十三首と同じ結句である。
たかさご:播磨の国の歌枕、松や峰の景で知られる
かかる:白雲が「掛かる」意と、このようである意を掛ける
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
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なるとよりさし出だされし舟よりも 我ぞ寄る辺もなき心地せし
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