菅原や伏見の里の荒れしより
通ひし人の跡も絶えにき
- 歌の意味
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菅原の伏見の里が荒れてしまってからというもの、通ってきた人の足跡もすっかり絶えてしまった。
- 鑑賞
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巻第十四 恋歌六 1024
詞書「菅原の大臣の家に侍りける女に通ひ侍りける男、中絶えて又訪ひて侍りければ」
菅原の伏見の里が荒れてから、通ってきた人の足跡も絶えてしまった、と詠んだ歌である。大和国の菅原の伏見の里に、仕えていた菅原の大臣の家を重ね、里が荒れるとともに男の訪れも絶えたことを恨んでいる。
詞書によれば、菅原の大臣の家に仕えていた女のもとに通っていた男が、途絶えた後にまた訪ねてきたので詠んだ歌である。菅原の大臣は菅原道真を指すとみられる。
作者は「よみ人しらず」で、詠み手の名は伝わらない。
初句「菅原や」は、菅原の、の意で、「や」は詠嘆の間投助詞である。大和国の地名の菅原に、詞書の菅原の大臣の家を重ねている。
二句「伏見の里の」は、菅原にある伏見の里の、の意である。
三句「荒れしより」は、荒れてしまってから、の意である。
四句「通ひし人の」は、通ってきた人の、の意で、詞書の男を指している。
結句「跡も絶えにき」は、足跡も絶えてしまった、の意で、「にき」は完了と過去の助動詞である。
ふしみのさと:大和国の菅原にあった里
おほいまうちぎみ:大臣
なかたゆ:男女の仲が途中で絶える
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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後撰和歌集
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濁りゆく水には影の見えばこそ あしまよふえをとどめても見め
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ちはやぶる神にもあらぬわが仲の 雲居はるかになりもゆくかな