- 歌の意味
- 袖を垂らしてくつろいだ姿で、さあ我が庭へ行って、鶯が枝を伝いながら散らす梅の花を見よう。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 28
詞書「題しらず」
袖を垂らしてくつろいだ姿で庭へ出て、鶯が枝を伝い歩いて散らす梅の花を眺めようと誘う歌である。鶯と梅という春の取り合わせを、のびやかな誘いの口調で詠んでいる。
初句「袖垂れて」は、袖を垂らして、くつろいだ様子でという意である。
二句「いざわが園に」は、「いざ」が誘いかけの語で、自分の庭へ出ようと呼びかける。
三句「鶯の」は、花を散らす主体として鶯を示す。
四句「木伝ひ散らす」は、鶯が枝から枝へ伝い移りながら梅の花を散らす意である。
結句「梅の花見む」は、「む」が意志を表し、二句の「いざ」と呼応する。
こづたふ:木の枝から枝へと伝って移る
その:庭。庭園
- 作者
- よみ人しらず
- 出典
- 拾遺和歌集
- 前の歌
- 梅の花よそながら見む吾妹子が とがむばかりの香にもこそしめ
- 次の歌
- 朝まだき起きてぞ見つる梅の花 夜の間の風のうしろめたさに