底清み流るる河のさやかにも
はらふることを神は聞かなん
- 歌の意味
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川底が清らかなので澄んで流れる川のように、はっきりと、この祓えの言葉を神が聞き届けてほしいものだ。
- 鑑賞
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巻第二 夏歌 133
詞書「題しらず」
底まで清らかに澄んで流れる川のように、はっきりと祓えの言葉を神に聞き届けてもらいたいと願う歌である。川辺で行う夏の祓えの場面を背景に、清らかな流れと神への願いとを重ねている。
初句「底清み」は、底が清らかなので、の意で、「〜み」は原因や理由を表す語法である。本歌と次歌の第百三十四首は、ともに祓えを詠む歌として並ぶ。
二句「流るる河の」は、流れる川の、の意で、初句とともに三句の「さやかに」を導く序詞となる。
三句「さやかにも」は、はっきりと、の意で、川の澄んだ流れのさまと、神が聞き届けるさまの両方にかかる。
四句「はらふることを」は、祓えをすることを、の意で、川辺で罪や穢れを祓い清める行事をいう。
結句「神は聞かなん」は、神が聞き届けてほしい、の意で、「なん」は他に対する願望の終助詞である。
はらふ:神に祈って罪や穢れを除き清める。祓ふ
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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いづこにも咲きはすらめど我が宿の やまとなでしこ誰に見せまし
- 次の歌
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さばへなす荒ぶる神もおしなべて 今日はなごしの祓なりけり