手もたゆく植ゑしもしるく女郎花
色ゆゑ君が宿りぬるかな
- 歌の意味
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手もだるくなるほど苦労して植えたかいがはっきりと表れて、女郎花の色の美しさゆえに、あなたが泊まっていってくれたことだ。
- 鑑賞
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巻第三 秋歌 157
詞書「題しらず」
手がだるくなるほど骨を折って植えた女郎花の美しさにひかれて、あなたが我が家に泊まってくれたと、苦労が報われた喜びを詠む歌である。女郎花の色に、人を引き留める魅力を見ている。
初句「手もたゆく」は、手もだるくなるほど、の意で、植える苦労を示す。
二句「植ゑしもしるく」は、植えたかいがはっきり表れて、の意で、「しるく」ははっきりしている、効き目が著しい、の意である。
三句「女郎花」は、前歌に続き女郎花をいう。
四句「色ゆゑ君が」は、色の美しさのために、あなたが、の意である。前歌で花すすきが女郎花を招いたのに対し、本歌では女郎花が人を招き寄せている。
結句「宿りぬるかな」は、泊まっていったことよ、の意で、「ぬる」は完了の助動詞「ぬ」の連体形、「かな」は詠嘆の終助詞である。
やどる:旅先などで泊まる。宿る
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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女郎花多かる野辺に花すすき いづれをさして招くなるらん
- 次の歌
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くちなしの色をぞ頼む女郎花 花にめでつと人に語るな