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ひねもすに見れども飽かぬ紅葉葉は
いかなる山の嵐なるらん

歌の意味
一日中見ていても見飽きることのないこの紅葉の葉は、どのような山の嵐が吹き寄せたものなのだろうか。
鑑賞
巻第四 冬歌 225

詞書「題しらず」
 一日中見ていても飽きることのない美しい紅葉を前に、どこの山の嵐が運んできたのだろうかと思いやる歌である。目の前の紅葉の美しさから、それを散らして運んできた見知らぬ山へと思いを広げている。

 初句「ひねもすに」は、朝から晩まで一日中、の意である。
 二句「見れども飽かぬ」は、見ても見飽きない、の意である。
 三句「紅葉葉は」は、紅葉の葉は、の意である。
 四句「いかなる山の」は、どのような山の、の意で、疑問を表す。
 結句「嵐なるらん」は、嵐であるのだろうか、の意で、「らん」は原因を推量する助動詞である。紅葉を散らして運んだ嵐を思いやっている。

もみぢば:色づいた木の葉
あらし:山から吹きおろす激しい風
作者
よみ人しらず
出典
拾遺和歌集
前の歌
思ひかね妹がり行けば冬の夜の 川風寒み千鳥鳴くなり
次の歌
夜を寒み寝覚めて聞けば鴛鴦の うらやましくもみなるなるかな