- 歌の意味
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冬の夜の池の氷が澄みきって明るいのは、月の光が磨いているからなのだ。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 240
詞書「廉義公の家の障子」
冬の夜の池の氷が明るく澄んで見えるのは、月の光が磨いているからだと詠む歌である。氷の輝きの理由を月光に求める機知によって、冴えわたる冬の夜の明るさを描いている。詞書によれば、廉義公すなわち藤原頼忠の家の障子に添えた歌である。
作者の「もとすけ」は清原元輔である。清原深養父の孫で、梨壺の五人の一人として後撰和歌集の撰進と万葉集の訓読に携わった。清少納言の父で、三十六歌仙に数えられる。
初句「冬の夜の」は、冬の夜の、の意である。本巻の第二百四十一首、第二百四十二首とともに、冬の夜の氷と月を詠む歌が三首並ぶ。
二句「池の氷の」は、池の氷が、の意である。
三句「さやけきは」は、澄んで明るいのは、の意である。
四句「月の光の」は、月の光が、の意である。
結句「磨くなりけり」は、磨いているのであったのだ、の意で、「けり」は気づきの詠嘆を表す。氷を鏡のように磨かれたものと見ている。
しやうじ:室内を仕切る襖などの建具。障子
- 作者
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清原元輔
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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浦近く降りくる雪は白波の 末の松山越すかとぞ見る
- 次の歌
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冬の池の上は氷に閉ぢられて いかでか月の底に入るらん