- 歌の意味
- 冬の池の水面は氷に閉ざされているのに、どうやって月は池の底に入るのだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 241
詞書「題しらず」
冬の池の水面は氷に閉ざされているのに、月はどうやって池の底に入って映るのだろうかといぶかる歌である。氷を通して底に映る月影の不思議さを、理屈めいた問いの形で興じている。
初句「冬の池の」は、冬の池の、の意で、六音の字余りである。
二句「上は氷に」は、水面は氷に、の意である。
三句「閉ぢられて」は、閉ざされていて、の意である。
四句「いかでか月の」は、どのようにして月が、の意で、「か」は疑問の係助詞である。前歌が月の光が氷を磨くとしたのに対し、こちらは氷を越えて底に入る月をいぶかっている。
結句「底に入るらん」は、底に入るのだろうか、の意で、係助詞「か」を受けて連体形「らん」で結ぶ。
とづ:閉ざす。ふさぐ
- 作者
- よみ人しらず
- 出典
- 拾遺和歌集
- 前の歌
- 冬の夜の池の氷のさやけきは 月の光の磨くなりけり
- 次の歌
- 天の原空さへ冴えや渡るらん 氷と見ゆる冬の夜の月