数ふれば我が身に積もる年月を
送り迎ふと何急ぐらん
- 歌の意味
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数えてみれば我が身に積もる年月であるのに、それを送るの迎えるのといって、どうして急ぐのだろうか。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 261
詞書「斎院の屏風に、十二月晦日の夜」
大晦日の夜、年を送り新年を迎えると人々は慌ただしくするが、数えてみればそれは我が身に積もっていく年月にほかならないのに、なぜ急ぐのかと詠む歌である。年の瀬のにぎわいの中に、老いを重ねる身の感慨を込めている。詞書によれば、賀茂の斎院の屏風に、十二月の晦日の夜の場面に添えた歌である。
作者の「かねもり」は平兼盛である。光孝天皇の流れをくむ平氏の出で、平安時代中期の歌人である。天徳四年の内裏歌合での活躍で知られ、三十六歌仙に数えられる。
初句「数ふれば」は、数えてみると、の意である。
二句「我が身に積もる」は、我が身に積もっていく、の意で、年齢が重なることをいう。前歌の四句「年のみ積もる」を受けている。
三句「年月を」は、年月を、の意である。
四句「送り迎ふと」は、旧年を送り新年を迎えるといって、の意である。
結句「何急ぐらん」は、どうして急ぐのだろうか、の意で、「らん」は原因を推量する助動詞である。年を迎えることは老いを重ねることだという思いを込めている。
つごもり:月の末日。晦日
- 作者
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平兼盛
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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人はいさ犯しやすらん冬来れば 年のみ積もる雪とこそ見れ
- 次の歌
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ゆき積もるおのが年をば知らずして 春をば明日と聞くぞうれしき