我が宿の花の葉にのみ寝る蝶の
いかなるあさかほかよりは来る
- 歌の意味
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私の家の花の葉にばかり寝ている蝶が、どういう朝に、よそからやって来るのだろうか。
- 鑑賞
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巻第七 物名 364
詞書「あさかほ」
我が家の花の葉にばかり寝ている蝶が、いったいどういう朝に、よそからやって来るのだろうかと詠む歌である。いつも我が家にいるはずの蝶を不思議がる趣の中に、四句から結句にかけての「あさかほ」の音の続きに、詞書の「朝顔」の名を隠している。詞書の「あさかほ」は、この歌に詠み込まれた物の名である。
初句「我が宿の」は、私の家の、の意である。
二句「花の葉にのみ」は、花の葉にばかり、の意である。
三句「寝る蝶の」は、寝ている蝶が、の意である。
四句「いかなるあさか」は、どのような朝に、の意で、「か」は疑問の係助詞である。結句の頭の「ほ」と続けて「あさかほ」の名を隠している。
結句「ほかよりは来る」は、よそからはやって来るのか、の意で、係助詞「か」を受けて連体形「来る」で結ぶ。
あさがほ:朝顔。「朝か他より」の音の続きに隠して詠み込む
てふ:蝶
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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あだ人のまがきちかうな花植ゑそ にほひもあへず折りつくしけり
- 次の歌
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忘れにし人のさらにも恋しきか むげにこじとは思ふものから