- 歌の意味
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春風が今朝は激しく吹くので、鶯の花の衣も、ほころびてしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第七 物名 414
詞書「さはやけ」
今朝は春風が激しく吹くので、鶯が身にまとう花の衣もほころびてしまったと詠む歌である。花を鶯の衣に見立て、ほころぶに衣の縫い目が解ける意と花が咲く意とを重ね、二句の「けさはやければ」の音の続きに、詞書の「さはやけ」の名を隠している。詞書の「さはやけ」は、この歌に詠み込まれた物の名である。
初句「春風の」は、春風が、の意である。
二句「けさはやければ」は、今朝は激しいので、の意で、已然形に「ば」がついて理由を表す。「さはやけ」の名を隠している。
三句「鶯の」は、鶯の、の意である。巻頭の第三百五十四首の巣を作る鶯以来、本巻ではたびたび鶯が詠まれている。
四句「花の衣も」は、花を鶯の衣に見立てたものである。
結句「ほころびにけり」は、ほころびてしまったことだ、の意で、衣の縫い目が解ける意と、花のつぼみが開く意とを掛けている。
さはやけ:物の名とされるが、詳しくは明らかでない。「今朝早けれ」の音の続きに隠して詠み込む
ほころぶ:縫い目が解ける意と、花が咲く意とを掛ける
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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