世の中をかく言ひ言ひの果て果ては
いかにやいかにならむとすらん
- 歌の意味
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世の中をこうだああだと言い続けたその果ての果てには、いったいどのようになろうとしているのだろうか。
- 鑑賞
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巻第八 雑歌上 507
詞書「題しらず」
世の中をあれこれと言い続けたその果ての果てには、いったいどうなろうとしているのだろうかと詠む歌である。「言ひ言ひ」「果て果て」「いかにやいかに」と同じ語を重ねる技巧によって、言い尽くせない世の無常と、その行く末の見通せない不安を表している。前歌の第五百六首と「世の中」の語を共有し、巻末の第五百八首へと続いている。
初句「世の中を」は、この世の中を、の意で、前歌の初句「世の中に」と語を共有している。
二句「かく言ひ言ひの」は、こうだああだと言い続けた、の意で、「言ひ言ひ」と同じ語を重ねて繰り返しを表している。
三句「果て果ては」は、その果ての果てには、の意で、ここでも同じ語を重ねている。
四句「いかにやいかに」は、いったいどのように、の意で、「や」は疑問の係助詞であり、三たび語を重ねている。
結句「ならむとすらん」は、なろうとしているのだろうか、の意で、係助詞「や」を受けて連体形の「らん」で結んでいる。
はてはて:最後の最後。結局
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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世の中にあらぬ所も得てしがな 年古りにたる形隠さむ
- 次の歌
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いにしへの虎のたぐひに身を投げば さかとばかりは問はむとぞ思ふ