- 歌の意味
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天地の神々こそ知っているだろう。あなたのために思う私の心には、限りがないのだから。
- 鑑賞
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巻第十一 恋歌一 659
詞書「題しらず」
あなたを思う心には限りがないので、天地の神々こそそれを知っているだろうと詠む歌である。人には伝えきれない思いの深さを、天地の神々を証人として訴えている。第六百五十七首の「大原の神も知るらむ」と同じ言い回しで、一つの社の神から天地の神々へと広げている。
初句「天地の」は、天と地の、の意である。
二句「神ぞ知るらん」は、神々こそ知っているだろう、の意で、係助詞「ぞ」を受けて「らん」の連体形で結ぶ係り結びである。ここで句切れとなる二句切れの歌である。第六百五十七首の二句「神も知るらむ」と同じ言い回しである。
三句「君がため」は、あなたのために、の意である。
四句「思ふ心の」は、思う心が、の意で、第六百三十三首の二句などと同じ句である。
結句「限りなければ」は、限りがないので、の意で、倒置して二句の理由を示している。第六百四十二首の二句「命は限り」の限りある命に対し、限りない思いを詠んでいる。
あめつち:天地。天と地、天地の神々
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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榊葉の春さす枝のあまたあれば とがむる神もあらじとぞ思ふ
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