知るや君知らずはいかにつらからむ
我がかくばかり思ふ心を
- 歌の意味
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知っているか、あなた。もし知らないのなら、どんなにつらいことだろう。私がこれほどまでにあなたを思う心を。
- 鑑賞
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巻第十二 恋歌二 754
詞書は前の歌に続き「題しらず」
あなたは知っているのか、知らないのならどれほどつらいことか、私がこれほどあなたを思う心をと詠む歌である。相手に呼びかける初句で始め、思いが伝わっていないかもしれない不安を、倒置によって強く訴えている。前歌の第七百五十三首が相手に恋の苦しみを知らせたいと願ったのに続き、この歌は自分の思いを知っているかと問いかけている。
初句「知るや君」は、知っているか、あなたは、の意で、相手に直接呼びかけている。ここで句切れとなる初句切れの歌である。
二句「知らずはいかに」は、知らないのならどんなに、の意で、「ずは」は打消の仮定を表す。
三句「つらからむ」は、つらいことだろう、の意で、「む」は推量の助動詞である。ここでも句が切れている。
四句「我がかくばかり」は、私がこれほどまでに、の意である。
結句「思ふ心を」は、思う心を、の意で、倒置して初句の「知る」の対象を示している。前歌の第七百五十三首の三句「知らすべく」と、思いを知らせることを詠む点で共通している。
こころ:心。ここでは人を思う気持ち
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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恋するは苦しきものと知らすべく 人を我が身にしばしなさばや
- 次の歌
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明日知らぬ我が身なりとも恨みおかむ この世にてのみやまじと思へば